J-Embrace Online Forum #11
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J-Embrace Online Forum #11
5 / 1 /2025 5:00 pm ~ 6:00pm
REPORT
MAATJ第11回J-Embraceオンラインフォーラムを開催いたしました。
まず、いつものようにちょっと自分を元気にしてくれたエピソードを共有しました。学期末に集められた学生たちのフィードバックが予想外にもよくてほっとなさった先生、学生主導で形作られた個々のプロジェクト発表会を楽しみにしていらっしゃる先生、その一方でアセスメントのテストが続く中キリキリしている学生を少しでも落ちつかせるのに精一杯だとおっしゃる先生など、色々でした。
今回のフォーラムでは、前回のフォーラムで話し合われた「日本の教育の良さや利点」を振り返りながら、今回の参加者の先生方がそれに関してどう考えているのか、大切だ感じているならどのようにクラスに反映しているのか等、今回の参加者の方々の感想や意見を共有しました。その話し合いでハイライトされたのは、例えば「学生同士の団結力」「日本語を学ぶ同士の帰属意識」「空気を読むスキル」などでした。参加者全員が学び会うコミュニティー構築が重要だと考えていることは明らかだったのですが、特に教師が一押ししなくても、未知のものを一緒に学んでいる学生同士が築いたサポートシステムがあるようだとおっしゃる先生もいらっしゃいました。また、教師の間違いが学生にとっての新たな学びのきっかけとなったというお話しもありました。その生の場面で、先生をサポートしてあげたいと言う思いやりの心が生まれ、その機会を見逃さず「〜じゃなくて〜」を習得させた教師の即断即決力が効果的な学習環境を生み出したそうです。話し合いが進む中で、言語習得しただけでは人とのコミュニケーションは成り立たないと言う発言に、参加者全員が大きく頷いている場面もありました。クラスと言う集団の中で、これから社会に出ていく若者の人間的成長を促すために、ある時は先生がざっくりと学生の間違いを指摘した上で適切な指示を与え、ある時は学び会うことの意義を学生と共に考え、またある時は教室活動を通して空気を読むスキルや相手を考えながら話すスキルなどのストラテジーを磨く、と言うような様々な事例や経験談を共有することができました。今学期を振り返るに当たり、言語習得レベルがどうであれ、英語(や母国語)とはかけ離れた言語を学ぼうとクラスに入ってきた学生同士が「同じ釜の飯を食う」仲間として寄り添っていく姿が垣間見えるようでもありました。
今学年度は5回JーEmbraceオンラインフォーラムを開催しましたが、新しい試みとして、数名の先生方にスポットライトを当て心温まるストーリーをいただきました。そして、前年と比べての学習者の様子、新しい教室活動の試み、漢字学習や手書き、アメリカでの日本語学習の意義とアドボカシーなど、様々な角度から情報交換や意見交換を行いました。これも皆様がトピックをご提案してくださったおかげです。ありがとうございました。
来学年度のJEmbraceフォーラムは九月ごろに再開したいと考えております。
来学年度、お目にかかれますのを楽しみにしております。
企画担当: バージニア大学 佐藤友美 マーシャルともこ
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Please visit the J-Embrace homepage on the MAATJ website!
MAATJ will issue Professional Development Certificate upon request
J-Embraceでは、Z世代への支援とより良い人間教育を念頭に、Diversity Equity Inclusion Belonging (DEIB)の課題だけではなく現場での様々な課題を共に考え、課題改善に向けての情報交換や意見交換のできる集まりにして行きたいと思います。そしてメンバー間の交流とネットワーク造りはもとより、ざっくばらんに話せる場を提供できればと思います。内容やトピックは参加者の希望やニーズに合わせて柔軟に対応していきたいと思いますので、皆様のご参加をお待ちしております!
ご関心のある方は、フォーラム実施予定日をお確かめの上、サインアップシートにご記入ください。ご記入済みのメールアドレスに、ズームリンクを含むフォーラムの詳細を送らせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
In recent years, more educators are paying closer attention to diversity, equity, inclusion, belonging (DEIB) as the concerns towards students' learning and mental health are also on the rise. Teachers are on the frontline facing serious challenges everyday to support diverse students. You are cordially invited to an informal online forum, where participants openly exchange ideas, share experiences, and discuss how they can better support students as well as themselves. We hope that J-Embrace will provide a safe and inspiring discussion for the participants and will cultivate a sense of community for the MAATJ members.
If you are interested in joining, please fill out the sign-up sheet from the link above. The meeting zoom link will be sent to those who have signed up for the session. Hope to see you there!
Organizer and Contact: Tomomi Sato (ts2fn@virginia.edu) & Tomoko Marshall (tm5x@virginia.edu)
Sponsored by MAATJ